
ご相談の病名/症状
-
乳がんからの肺転移
胸水の貯留
息苦しさ、咳・痰
食欲低下、倦怠感、微熱
これまでの経緯・症状
40代女性。乳がんの肺転移により胸水が認められ、息苦しさや咳・痰が強く、外出が難しい状態が続いていました。食欲も落ち、微熱が続くこともあり、日常生活の活動量が大きく低下。
血液検査では炎症反応が高く、栄養状態の低下もみられていました。病院治療を受けながら、「少しでも呼吸が楽になり、日常生活を取り戻したい」という思いから、漢方相談に来られました。
【その他、患者様が感じている症状】
・息苦しさ
・咳、痰
・全身倦怠感
・食欲低下
・微熱
・外出が困難な状態
患者様の症状に対する漢方のご提案内容
胸水と全身状態の背景をふまえ、以下の点を重視して漢方を組み合わせました。
-
炎症を穏やかに整える
-
免疫バランスを支える
-
栄養状態を高め、体力低下を防ぐ
-
体内に滞った余分な水分の排出を促す
-
肺の働きを助け、咳や痰を鎮める
体力を消耗しやすい状態であるため、無理に刺激せず、身体を支えながら整えることを重視した組み合わせとしています。
漢方の利用後の経過と数値の推移
服用から約3か月後
-
息苦しさが軽減
-
倦怠感が和らぐ
服用から約5か月後
-
以前は横になって過ごす時間が多かったが、買い物に出かけられるまで回復
-
レントゲン上でも胸水がほとんど確認されない状態に
-
食欲が増し、気力も回復
【血液検査】
-
ALB:3.9
-
CRP:0.12
と、栄養状態・炎症指標ともに安定がみられました。
漢方を始めて変化を感じられた期間
服用開始から 約3か月頃より体調の変化を実感。5か月後には生活の質が大きく向上したとご本人からお話がありました。
担当者の解説
本症例では、乳がん肺転移に伴う胸水によって、呼吸苦や全身倦怠感が強く、生活の質が大きく低下していました。胸水の背景には、炎症反応の持続・栄養状態の低下・水分代謝の乱れが複合的に関与していると考えられます。
そこで、
-
炎症を穏やかに整えること
-
肺の働きを支えること
-
栄養状態を底上げすること
-
体内の余分な水分循環を整えること
を柱に漢方を組み立てました。その結果、血液データの改善とともに、息苦しさの軽減や活動量の回復がみられ、日常生活の質が向上したと考えられます。
今後も体調の変化を丁寧に観察しながら、無理のない形で継続的なサポートを行っていく予定です。
※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。


