
ご相談の病名/症状
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糖尿病性腎症
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クレアチニン上昇(最高3.65)
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高血圧・糖尿病の既往あり
これまでの経緯・症状
75歳女性。10年以上前から高血圧と糖尿病を患い、病院での治療を継続していました。
しかし数年前よりクレアチニン値の上昇がみられるようになり、透析のリスクが現実的に迫ってきたことから、漢方による予防的なサポートを希望し、当薬舗に相談されました。
相談時のクレアチニンは3.65と高く、尿素窒素・尿酸も高値を示す。
以上の状態により漢方相談に至る。
【その他、患者様が感じている症状】
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自覚症状は強くないが、血液検査値の悪化に対する不安
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長年の生活習慣の影響による食事の偏り
患者様の症状に対する漢方のご提案内容
全身状態を総合的に評価し、主に以下の漢方ご提案。
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肝機能をサポートし、血液の質を整える
→ 多剤併用中の負担を和らげる意図も含む -
腎機能を守る
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食生活の見直しと生活習慣へのアドバイス
→ 腸内環境や代謝への配慮も含む
糖尿病・高血圧という背景から全身の循環や代謝に着目し、体全体を支える組み合わせとしました。
漢方の利用後の経過と数値の推移
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服用後すぐに急激な変化があったわけではありませんが、数ヶ月単位で少しずつクレアチニン値が安定。
現在、服用開始から1年でクレアチニンはおおむね2.0前後を維持しており、透析回避を意識した取り組みを継続できています。
体調も安定しており、今後も現状維持を目標に服用を継続する予定です。
時期 | クレアチニン値(Cre) |
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服用前 | 3.65 |
現在(1年後) | おおむね2.0前後を維持 |
※他の詳細データは記載なし
漢方を始めて変化を感じられた期間
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数ヶ月の継続により数値に安定傾向
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急激な変化ではなく、継続的な服用による中長期的な改善が確認されました。
担当者の解説
本症例では、糖尿病・高血圧という複合的な慢性疾患を背景に、腎機能の進行的な低下がみられました。
クレアチニン3.65という数値は、透析の選択が視野に入る段階ですが、肝機能と血液の質に着目し、体への負担を最小限に抑える処方を継続。
その結果、1年間でクレアチニンが2.0前後に安定し、ご本人の不安も軽減されました。今後も数値の上昇を抑えるために、生活習慣の見直しも併せて支援を継続してまいります。
※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。