高血圧治療中の腎機能低下の症例における、漢方併用の経過事例

 

ご相談の病名/症状

 

60代男性

腎臓病(慢性的な腎機能低下)
※クレアチニンの数値上昇とeGFRの低下が主な懸念事項です。

 

これまでの経緯・症状

 

67歳の男性患者は、長年にわたりクレアチニンの数値が徐々に上昇し、推算糸球体濾過量(eGFR)が低下するという腎機能の悪化が認められていました。高血圧の治療も行っているものの、むくみやかゆみなどの自覚症状はなく、現状維持を強く希望されており、腎機能の悪化を抑えるための補助療法として漢方治療に関心を持たれました。

以上の状態により漢方相談に至る。

 

【その他、患者様が感じている症状】

 

特に自覚されるむくみやかゆみ等の不快な症状はなく、定期検査での数値変動が主な懸念点となっています。

 

患者様の症状に対する漢方のご提案内容

 

全身状態を総合的に評価し、主に以下の漢方ご提案。

 

ご提案内容

・血液の浄化と血液循環の促進による、体内の老廃物排出のサポート
・体内の炎症を緩和し、腎機能の回復を図る
・血圧の調整作用により、腎臓への負担を軽減する

 

 

漢方の利用後の経過と数値の推移

 

漢方服用開始から2ヶ月後、定期の血液検査においてクレアチニンの値が低下し、eGFRが上昇するなど、腎機能に関する各数値が改善されました。その他の検査項目(尿素窒素、尿酸)も改善傾向にあり、患者様は現状維持が実現できたと感じられています。今後も漢方治療を継続しながら、定期的な検査で効果をモニタリングしていく予定です。

  • 相談前(2024年10月)
    クレアチニン:1.23
    eGFR:46.3
    尿素窒素:20.2
    尿酸:8.2
  • 相談後(2025年1月)
    クレアチニン:1.01
    eGFR:57.2
    尿素窒素:18
    尿酸:5.8

2024年10月の検査では、クレアチニン1.23、eGFR46.3、尿素窒素20.2、尿酸8.2と、腎機能低下と老廃物排出の不十分さが示唆されました。一方、2025年1月の検査では、クレアチニンが1.01、eGFRが57.2に改善し、尿素窒素と尿酸もそれぞれ18、5.8と低下しています。これにより、漢方治療が血液浄化や炎症緩和を通じて腎機能改善に寄与していると考えられます。

 

漢方を始めて変化を感じられた期間

 

服用開始から約2ヶ月で、血液検査の数値において改善が確認され、特にクレアチニンの低下とeGFRの上昇が顕著に現れました。

 

 

担当者の解説

 

本症例では、高血圧治療中の67歳男性において、加齢に伴う腎機能の低下が進行していたため、漢方を補助療法として導入しました。血液の浄化や循環促進、体内炎症の抑制、さらに血圧の調整を目的とした漢方処方は、腎臓に対する負担軽減を狙う多面的なアプローチとして有効でした。

実際に、服用2ヶ月後の検査では、クレアチニン値の低下とeGFRの上昇が認められ、腎機能の維持が実現できたことが確認されました。今後も定期的な血液検査を通して効果の持続性を確認しながら、生活習慣の改善や内科的治療と連携した管理を進めていくことが重要です。

 

※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。

 

ご相談方法(電話・メール)/土曜・祝日も対応しています。

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