
ご相談の病名/症状
70代:男性
・胆管癌
・腹水
・足のむくみ
これまでの経緯・症状
70歳の男性で、胆管癌により2ヵ月に1回ステント交換を行っていました。放射線治療と抗がん剤治療を受けていますが、足のむくみやお腹の張りが強く、食事量も少ないため栄養状態が低下していました。
血液検査ではアルブミン(ALB)値が2.4と低く、病院処方の利尿剤による脱水傾向もみられるため、漢方では利尿作用を強めない方針に。
以上の状態により漢方相談に至る。
【その他、患者様が感じている症状】
・足のむくみによる歩きづらさ
・腹部膨満感や食欲不振
・全身倦怠感(疲れやすさ)
患者様の症状に対する漢方のご提案内容
全身状態を総合的に評価し、主に以下の漢方ご提案。
- 低栄養への配慮
・栄養補助を行うための生薬やサプリメントを組み合わせ、体力の維持を図る。 - がん細胞による炎症緩和
・腹水貯留の背景にある炎症を抑制する処方を検討。 - 肝臓保護
・肝臓数値が高値のため、肝細胞を守りつつ負担を軽減する漢方を選択。 - 脱水症状への配慮
・病院処方の利尿剤で脱水傾向があるため、漢方利尿剤は使用せず、腹水貯留ペースを遅らせることを重視。
漢方の利用後の経過と数値の推移
服用開始から15日後
・足のむくみが軽減し、腹水が溜まるペースも緩やかになった。
・胃の圧迫感がやや改善し、食事量が少し増加。
・漢方の継続を希望しているが、費用面での不安があるため、今後は様子を見ながら減薬を検討。
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・相談時:ALB 2.4
・15日後の具体的な数値は未確認。
・臨床症状の改善がみられるため、定期検査でのアルブミン値や肝機能の推移に期待。
漢方を始めて変化を感じられた期間
約2週間(15日間)で足のむくみや腹水の貯留速度、食欲不振などの症状がやや改善。
担当者の解説
胆管癌や肝機能障害に伴う腹水では、利尿剤の使用が一般的ですが、脱水リスクを高める可能性があります。本症例では、既に病院からの利尿剤が処方されていたため、漢方の利尿効果はあえて控えつつ、低栄養と炎症緩和に重点を置いた組み合わせを行いました。
アルブミン値が2.4と非常に低いため、体力維持のための栄養補給と、肝臓保護作用のある漢方を使うことが重要です。
短期間で足のむくみ軽減や腹水のコントロールが見られた点では、腹水増悪にブレーキをかける一定の効果が期待できたのではと考えられます。今後は定期的に血液検査を行いながら、経過を見つつ費用面も考慮した漢方の組み合わせで調整を行っていく予定です。
※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。


