機能性ディスペプシアとストレス性の胃痛に対する漢方併用の経過事例(K様)

 

ご相談の病名/症状

 

  • 機能性ディスペプシア

  • 胃痛、ガスのたまりやすさ、軟便

  • ストレス性の不眠、冷え症

 

これまでの経緯・症状

 

K様(年齢記載なし)は、3年前から胃腸の不調を自覚しており、「食欲はあるが食べられない」という状態が継続。胃痛やガスのたまりやすさ、軟便などの症状がみられ、これまでに胃カメラを5回受けたものの異常は認められず、「機能性ディスペプシア」と診断されました。

さらに、仕事上のストレスから不眠もあり、睡眠薬を服用中。病院で処方された胃薬では症状の改善が見られず

病院の治療と併用して、何とか出来る方法はないかと当薬舗に漢方相談に至る。

 

【その他、患者様が感じている症状】

 

  • ストレスを感じたときに胃が痛む

  • 身体の冷え

  • 睡眠の質が悪い

  • 肩こり(継続している軽度の症状)

 

患者様の症状に対する漢方のご提案内容

 

以下の点を重視した漢方の組み合わせを提案しました。

 

ご提案内容
  • 末梢血流を改善し身体を温める
     → 胃腸の冷えを取り除き、消化機能をサポート

  • 腸内環境の調整
     → ガス溜まりや軟便の緩和を目的に整腸作用を持つ組み合わせを併用

  • 自律神経の調整
     → ストレスにより過剰に働いている交感神経と副交感神経のバランスをとる組み合わせ

 

ストレスによる自律神経の乱れや血流の悪化が胃腸に影響を与えていると考え、以上のような方針で漢方を提案、漢方をご提案。

 

漢方の利用後の経過と数値の推移

 

  • 本症例は自覚症状の変化を重視しているため、血液データなどの数値はありません。

  • 主に胃痛、食欲、睡眠、排便状態などの体感的な改善を指標としています。

 

漢方を始めて変化を感じられた期間

 

服用後1ヶ月以内で胃痛の軽減と食欲の回復を実感

 

担当者の解説

 

機能性ディスペプシアは、明確な器質的異常が見られない中で胃の不快症状が継続する疾患で、ストレスや自律神経の影響を強く受けやすい傾向があります。K様の場合も、仕事上のストレスや冷え、不眠などが複合的に影響していたと考えられます。

そこで、胃腸だけに着目するのではなく、全身の血流や自律神経、腸内環境のバランスを含めた漢方を提案。1ヶ月で胃の不快感や食欲の改善が見られたことからも、体質に合った処方の重要性を改めて感じる症例となりました。今後は残る肩こりなども含め、より快適な体調維持に向けて継続的なサポートを行っていきます。

 

※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。

 

ご相談方法(電話・メール)/土曜・祝日も対応しています。

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