透析回避を目指す糖尿病性腎症の症例における、漢方併用の経過事例

 

ご相談の病名/症状

 

  • 糖尿病性腎症
  • 血糖コントロールの不良(HbA1c 7.0)
  • 腎機能低下(クレアチニン 2.66、eGFR 14、BUN 41)
  • 尿蛋白+++、潜血+、尿糖+
  • 透析を勧められているが、どうしても避けたいという強い希望

 

これまでの経緯・症状

 

10年前から少しずつクレアチニン(Cre)の値が上昇し、推算糸球体濾過量(eGFR)も低下していました。糖尿病の管理を続けながら食事にも気をつけていましたが、血糖値や尿蛋白が上がり続け、主治医からシャント手術による透析導入を勧められています。患者様は透析をどうしても回避したいと願い、漢方を取り入れることを検討。

以上の状態により漢方相談に至る。

 

【その他、患者様が感じている症状】

 

  • 足のむくみや冷え(自覚症状があれば)
  • 倦怠感や疲れやすさ(個人差あり)
  • 頻尿・残尿感(糖尿病性腎症ではよくみられるが、本人の自覚症状の有無は不明)

※ 具体的な自覚症状については詳細が不明ですが、腎症進行に伴う一般的な症状を想定しています。

 

患者様の症状に対する漢方のご提案内容

 

全身状態を総合的に評価し、主に以下の漢方ご提案。

 

ご提案内容

解毒機能を高め、血の質を改善

糖尿病性腎症で低下しがちな解毒・排出機能をサポート。

末梢血流の改善

血液循環を促し、腎臓への血流を保つサポート。

尿蛋白予防

糖尿病性腎症の主要症状である尿蛋白の抑制を目指す。

上記の目的に合わせて3種類の漢方を提案し、病院処方薬との併用が可能な旨を説明。患者様は、漢方に切り替えるのではなく「併用」ができることを知り、安心されています。

 

漢方の利用後の経過と数値の推移

 

項目 服用前(初回) 服用約5ヶ月後
Cre 2.66 2.31
eGFR 14 -
HbA1c 7 -
BUN 41 33
尿蛋白 +++ ++
潜血 + -
尿糖 + +

 

※ HbA1cやeGFRの具体的数値は記載なし

 

 

漢方を始めて変化を感じられた期間

 

  • 約3ヶ月目の検査では外食習慣のため一時的に悪化傾向がみられたものの、5ヶ月目にはクレアチニンが再び下がり、尿検査の一部指標にも改善がみられた。
  • 外食や生活習慣に大きな変化がある場合、検査数値に影響が出るため、患者様ご自身も食生活や水分摂取を見直すことで効果が得られると実感。

 

担当者の解説

 

糖尿病性腎症は、長期的な高血糖状態が腎臓の糸球体や血管を傷害し、クレアチニン上昇やeGFRの低下、尿蛋白の増加を伴う進行性の病態です。今回の症例では、透析を勧められるほど腎機能が低下していましたが、漢方薬を併用することで解毒機能サポートや末梢血流改善、尿蛋白の軽減など多角的アプローチを行いました。

途中、食生活の乱れにより検査数値が悪化傾向を示す場面もありましたが、その後の採血ではクレアチニンが再び低下し、尿検査においても改善が認められたことで、患者様のモチベーション向上に繋がりました。基準値まで回復するにはさらに時間と生活習慣の継続的な管理が必要ですが、現状維持や微改善の成果を重ねることで、透析を先延ばしまたは回避できる可能性があります。

 

※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。

 

ご相談方法(電話・メール)/土曜・祝日も対応しています。

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