81歳女性 糖尿病性腎症に対する漢方併用の経過事例

 

ご相談の病名/症状

 

  • 糖尿病(20年前診断)
  • 糖尿病性腎症(5年前診断)
  • 高血圧、コレステロール高め

 

これまでの経緯・症状

 

Y様(81歳・女性)は、20年前に糖尿病と診断され、食事に気を付けた生活を送る。しかし、5年前から糖尿病性腎症が進行し、定期的な採血でクレアチニン値が徐々に上昇していくことが確認される。主治医からは透析のリスクが指摘されたものの、本人はあまり深刻に受け止めておらず。最近、「このままでは透析になる」との説明を受け、漢方による予防的アプローチを希望。

以上の状態により漢方相談に至る。

 

【その他、患者様が感じている症状】

 

  • 便秘が続いており、腸内環境の悪化が懸念される
  • 貧血などの他の血液異常は見られず、その他の検査数値は基準値内

 

患者様の症状に対する漢方のご提案内容

 

全身状態を総合的に評価し、主に以下の漢方ご提案。

 

ご提案内容
  • 解毒機能を高め、血液の質を改善する漢方
  • 便秘改善の漢方
  • 補腎漢方
    これらの組み合わせは、糖尿病性腎症の進行防止と生活習慣病の予防を目的としており、腎臓への負担軽減と便秘改善を目指します。

 

 

漢方の利用後の経過と数値の推移

 

    • 漢方服用開始後、定期採血により腎機能数値の改善が認められ、便通も以前の便秘に比べ改善傾向にあります。最初は透析への不安が強かったものの、最新の血液検査結果により安心感が得られ、漢方の継続に前向きな姿勢が見受けられました。
    相談前 服用7ヶ月後
    クレアチニン(CRE) 1.76

    1.50 (3ヶ月後)

    1.39 (5ヶ月後)

    尿素窒素(BUN) 33.5

    25.9 (3ヶ月後)

    24.5 (5ヶ月後)

     

    漢方を始めて変化を感じられた期間

    • 服用開始後、3~5ヶ月の間に血液検査の数値改善と便通の改善傾向が確認され、透析に対する不安が軽減されました。

     

    担当者の解説

     

    本症例では、長年の糖尿病とそれに伴う糖尿病性腎症、高血圧が背景にあり、腎機能の低下が懸念される中、解毒・血液質改善、補腎を目的とした漢方の組み合わせを行いました。これにより、服用から3〜5ヶ月でクレアチニン値とBUN(尿素窒素)が改善し、便秘も緩和する傾向が見られました。患者様は、当初の透析不安から心の負担も軽減され、最新の血液検査結果を受け前向きに漢方薬を継続されています。

     

    ※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。

     

    ご相談方法(電話・メール)/土曜・祝日も対応しています。

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