心不全に伴う胸水・息切れと栄養低下に関する漢方相談事例(94歳女性・長野県)

 

ご相談の病名/症状

  • 心不全
  • 胸水
  • 息切れ
  • 食欲低下・栄養状態の低下

 

これまでの経緯・症状

 

Ý様(94歳・女性)は、3年前頃から「少し動くと息切れがする」状態が続いていました。約1年前よりBNPの数値が高くなり始め、心不全と診断。さらに4か月前から胸水が溜まり始めたとのことです。
利尿剤を2種類服用しているものの、胸水の状態に大きな変化が感じられず、体調維持のために他にできることはないかと漢方相談をいただきました。

相談時には食欲低下があり、栄養状態の低下が懸念されました。
(相談時:総蛋白 6.0、アルブミン 3.6)

【その他、患者様が感じている症状】

 

  • 少し動くだけでも息切れがする
  • 胸水による息苦しさ
  • 食欲低下
  • 顔色が優れない、元気が出にくい(ご家族の印象も含む)

 

患者様の症状に対する漢方のご提案内容

 

ご高齢であることを踏まえ、負担が少ない形で「体力・気力を支える」ことを軸に、以下の方向性で提案しました。

 

ご提案内容
  • 体力と気力を補いながら、体内の余分な水分代謝を支える
  • 食欲低下や栄養面に配慮し、栄養状態の維持を意識する
  • 心肺機能に配慮した体調サポート(息切れや胸部不快感への配慮)

 

病院治療(利尿剤等)を基本とし、日常の体調管理の一助として併用する方針としました。

 

漢方の利用後の経過と数値の推移

 

服用開始から約1か月の時点で、息苦しさや胸水に関連する負担感が以前より軽くなったように感じられ、顔色も良くなり元気が出てきたとのことです。
また、聴診での心音についても「以前より整った印象がある」とご家族から報告がありました。

さらに服用開始から約3か月後には、胸水が溜まりにくい状態が続いているとのことでした。
血液検査の数値は手元にないものの、BNPについては「下がったと聞いている」とご家族より共有があり、心音の状態も安定している印象とのことです。

・漢方の利用後の数値の推移

服用後の具体的な検査数値(TP、ALB、BNPなど)は未記載のため、体感症状(息切れ、胸水による負担感、食欲、顔色)と生活状況の変化を中心に経過を確認しています

漢方を始めて変化を感じられた期間

 

  • 約1か月:息苦しさや胸水に関連する負担感、顔色・元気さの変化を実感
  • 約3か月:胸水が溜まりにくい状態が続いているとの報告

 

担当者の解説

 

心不全に伴う胸水や息切れは、循環動態(水分バランス)の乱れや体力低下、食欲低下に伴う栄養面の課題が重なり、生活の質に影響しやすい状態です。とくに高齢の方では、強い利尿や刺激を加えるよりも、体力・栄養を支えながら全身状態を整えていく視点が重要になります。

本症例では、病院治療を基本にしつつ、負担が少ない範囲で体力・気力の維持、栄養面の支え、水分代謝への配慮、心肺機能に配慮した体調管理を組み合わせていきました。結果として、息苦しさや胸水に関する負担感の軽減、顔色や活動性の変化がみられ、ご家族の安心にもつながった事例と考えています。今後も体調の波を見ながら、無理のない範囲で継続していく方針です。

※上記は過程を記したもので効果を表すものではありません。

 

ご相談方法(電話・メール)/土曜・祝日も対応しています。

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